白鳥和也・自転車小説集、Viper計量など
2008-05-10


今日は冷たい雨の降る1日。週末ライダーなので、ロードバイクに乗ることができなくてガッカリ。

■自転車小説集
丘の上の小さな街で―白鳥和也自転車小説集 (えい文庫 167) を読む。

著者の白鳥さんの本、
[LINK] (禺画像]) [LINK] (禺画像]) [LINK] (禺画像])
全て読んでいるが今までの著作は自転車エッセイだ。

初の小説集ということで正直、「自転車人気に便乗した蘊蓄・小説風エッセイなんじゃないの」と読み始めた。
ところがこの小説がおもしろい。自転車を全面に押し出さず、自転車をめぐる人間像をきちんと描いていると思う。

4つの短編で構成されるが
「CRANE(クレーン)」ではアメリカの現地法人に出向している技術者が、旧い変速機のルーツを巡り過去と現在を行き来する。

「雑木林の丘」
自転車に乗り始めた少年の感覚がよく描かれている。

「丘の上の小さな街で」
ランドナーで自転車旅行に出かけた主人公が小さな街で出会う謎の女性とフレームビルダー。挫折というキーワードを巡りながらも、感傷的でなく描かれているのが好ましい。

「ウェザー」
すこし偏屈な自転車乗りと夫婦で旅行している人々の交流。互いに節度をわきまえた年齢でありながら、なぜか子どもっぽいところもある。表題とストーリーがうまくリンクしている。

私がいいなと思う小説は
・人や風景がきちんと描かれていること
・文章が肌に合うこと
・想像力を喚起させてくれること
などの要素を満たしてくれるものだ。

この小説はそれらを満たしてくれる。既刊のエッセイより読みごたえがある。

■Viper 計量
ホイール・ハンドル・タイヤなどをデフォルトと変更しているので計量してみた。
9.6Kg。ペダルなしでカタログ値9.4Kgだがこれはたぶん公称重量だろう。10Kgを軽く超えていると思っていたが、クロモリロードにしては軽くできあがったみたいだ。
それにしても体重計にViperともにのり、自分の体重を差し引いて計測している自分の姿は変だ(苦笑

■サドルバックに入れているもの
・替えチューブ1本
・タイヤレバー2本
・CO2ボンベセット
・アーレンキーセット
・チェーンカッター
・ツーリングマップル 該当頁
・携帯電話
・デジカメFinePix F31fd
・鍵
[LINK] (禺画像])

・現金15,000円くらい

お金さえあれば最悪の場合でもポリ袋で輪行したりして、なんとか帰ることができるだろう。

さて明日は天気はすこしは回復するだろうか。

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