ナポリタンスパゲティと村上春樹「カンガルー日和」
2008-09-09


すっかり秋日和の日々。最近、会社の近くの喫茶店で昼食をとることが多い。ナポリタンスパゲティ・プリン・珈琲のセットだが、味が衒いもなく変な工夫もなくオーソドックスなところが気に入っている。適度にゆでたスパゲティに業務用ケチャップがまぶされ、赤・黄・緑のピーマンが入っている。プリンも瓶ごと用意されて少し濃厚な味。

「だから」村上春樹の短篇「カンガルー日和」を読む。
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「はじめての文学 村上春樹 」
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を読んでいると、うかつにも未読の短篇がいくつかあることに気づいたのだ。

「カンガルー日和」の単行本初版は1983年。私が30歳の時だが、作品自体はまったく古びた匂いがしない。
短篇から教訓めいたものを読み取るよりは、動物園に行きたいな、スパゲティを食べたいな、暑い窓辺でビールを飲みたいな、潮の香りと風を感じたいなと思えばいいのだろう。そして喪った心と人を少し思い出せばよいのだろう。

村上春樹の短篇は全集に載ったり短篇集にまとめられたときに文章が見直されていることが多い。でも、「最初の作品のほうがいいのにな」と思うのは読者の勝手なんだろう。

帰宅してから小1時間ほどロードバイクで走る。いつもの川沿いの道。夜に走るロードバイクは、よりその静かさを際だたせる。今宵の走行距離21Km。VIPERでの総走行距離が7000Kmを超える。

[Books]

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