ロードバイク3年梅組
2010-08-04


村上春樹のエッセイを読んでいると「梅竹下ランナーズ・クラブ通信」という章立てがある。アスリートじゃなくて、市民ランナーとしてマラソンを走る人々を「梅クラス、竹の下クラス」と名付けたものらしい。
これを借用すると僕などはまさしく梅クラス・ロードバイク乗りということでしょう。

禁欲的にローラーを回すわけでもなく
自転車通勤するわけでもなく
週末にフラフラとサイクリングする、
まさしくロードバイク梅組クラブです。

そんな僕も今日でロードバイクに乗り始めて3年が経過しました。
この3年の全走行距離は25,686Km。

2007年8月4日から乗り始め、
1年目(2007年8月4日〓2008年8月3日)の全走行距離  6308Km
2年目(2008年8月4日〜2009年8月3日)の全走行距離  8853km
3年目(2009年8月4日〓2010年8月3日)の全走行距離 10,525Km

年々走向距離が微増しているけど、週末や有給はロードバイクに乗ることに充てることが多いからでしょう。
でも技能も体力もやる気も進歩の跡は見受けられないので、ロードバイク梅組3年として今年の夏も過ごしそうです。どうでもいいんですけど。

村上春樹の33歳の頃のエッセイ
  (禺画像])
「村上朝日堂」を読んでいると
当時の村上春樹は夏が大好きらしく「三ヶ月そこそこで夏が終わるというのは実に惜しい。できることなら半年くらいつづいて欲しい」と書いている(同書24頁)。

僕も「夏大好き人間」だけど、真っ当な(という表現が適切かどうかわからないけど)夏は梅雨明けからお盆過ぎまでじゃないかな。意外と短い。
お盆(8月15日)を過ぎると、海では波が立ち始め夕方になると水温も下がってくる。クラゲが出没したり、山では赤とんぼが飛び始めススキの穂もちらほら見え始める。

若い頃、海で泳いだり山に登ると、お盆過ぎ頃から「晩夏なんだなぁ」と感傷的になった。

村上春樹のエッセイに戻ると、1年が地球時間になおすと約60年かかる惑星を題材にした小説の話が出てくる。
地球時間に当てはめると「つまり春が15年、夏が15年、秋が15年、冬が15年」かかるのだ。
この計算でいくと、僕は8月生まれだから朱夏に多感な15歳までを過ごしたことになる。あと3年で60歳だから神様の気まぐれで元気でいさせてもらえたら、60歳を過ぎて人生二度目の夏を迎えることになる。
そう考えると、なんか楽しくならないだろうか(単純?)。

いつまでたっても「精神的に傷ついた」と声高に言う人がいるけど
村上春樹が言うように「精神的に傷つきやすいのは、若い人々によく見られるひとつの傾向だけであるだけではなくて、それは彼らに与えられたひとつの固有の権利でもあるのだと」

僕はロードバイクに乗ることや、山に登ることによって「傷つかなくなる世界」へ少し歩み出したような気もするんです。
まぁ居酒屋での組織論や、人の悪口は酒のつまみにもなりませんし。

ということで明日は有給をとってロードバイクでロングライドしてきます。

ちゃんと帰ってこれるよう念のため現金・輪行袋はアタックザックに入れました。

最後に最近よく聴く曲がこれ。なんかいいんです。


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