あつくなくさむくなく・・・
2018-05-21


あつくなくさむくなくまた飢えもせず憂きこと聞かぬ身こそ安けれ

浮世絵師・葛飾北斎の一番弟子、魚屋(ととや)北渓の辞世の句だそうだ。
湿度もなくさっぱりとした青空のもと、「憂鬱なことを聞くこともない」隠居生活を送っている。

この句のように、しばしすっきりと生きていくことができれば僥倖だろう。

この数日間は中山連山をトレイルランしたり、
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5ー6kmほどジョギングしたり、ウォーキング・クロモリロードで書店・図書館巡りをしたりと相変わらずのんびりとした生活だ。

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公園のベンチで読書するのもなかなかよろしい。
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孫引きだけど、作家の片岡義男は自室で読書するのではなく、どこか本を読む場所を設定することが好きで、最良の場所が「旅」だったようだ。

日常の現実にかまけていると本を読む時間はどこにもない 〓 片岡義男.com ...

「新幹線のなかで読んで、到着した町のホテルで読んで、町を散歩して、そして歩いているとかならず雰囲気のいいコーヒー・ショップがみつかるので、そこでまた読んで。どうしてこんなに楽しいんだろう、と不思議な気持になるほど、これは楽しいです。感動というものを体で感じますよ」

具体的には国内なら夏の終わりの高知、あるいは京都(「あの町は散歩が出来るし。夜になると誰も歩いていない道がたくさんあるでしょう。いいですよ」)など。

「たとえば夏の終わりの高知の町はずれの喫茶店で、いま読んでいる面白い本のことを考えながら、自分の周囲に日常的にある光景を見るともなく見て、コーヒーを飲んでというう、まるっきり世間離れしたそういう時間は、愛しいですよ」

「夏の終わりの高知の町はずれの喫茶店」などという具体的な場所が、とても魅力的だ。最近、古書で電子書籍化されてインターネットに公開されている「遍路記録」を読んでいるけれど、何回も遍路したとかベテランぶったお遍路が戦前にも横行していたのを読んで、どんな時代にも「自称先達」はいたんだなと思う。

私は静かに町を旅して、ジョグして、本を読む季節も過ごしていきたいな。

今日は長男の奥さん、孫とともにお買い物。長男の奥さんと妻が買い物をしているあいだに、走り回る孫といっしょに走っていたので、ここ数日のジョギングより走った感もある(苦笑

4人でイタリアンでランチ。帰宅後は、孫もぐっすり昼寝したようだ。
私も帰宅後、しばし昼寝。気持ちのよい5月の1日。


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[雑記]

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