土佐の海を見たくなった(高知旅行1日目)
2022-10-24


無性に土佐の海を見たくなった。2019年3月にはひとり旅で、9月には女友達らと高知を旅行した。隠居生活なので年に一度は訪れようと計画していたが、そのたびにコロナの第○波が訪れて時機を失していた。

先日、クロモリロードで近場を散策していると七年半前に若くして亡くなった山友のMさんの家が取り壊されつつあった。ご家族とは交流がなかったので、建て替えなのか他の人に譲渡されるのか判然としないが、Mさんという友を無くしてからの寂寥感が再度、増してきた。

彼女が育った町、高知の東海岸沿いを再訪したくなった。

先週月曜にNetで旅行サイトを検索すると、全国旅行支援が始まり、コロナ感染者数も下げ止まりの状況なので、ホテルなどの空きは少ない。
なんどかサイトをチェックしているうち、割高だが(全国支援が始まったためだろう)、よさげなホテルを水・木と連泊で予約。
交通手段は三宮ー高知の高速バス往復チケットをNetから予約。高速バスはコロナ流行により減便されて、朝晩の二便しかない。そして28座席中、予約は三分の一ほどだ。みな車で移動するのが多いのだろうか。

一日目

早朝に起床して、高速バスに乗車。4時間ほどの移動だが、外の風景を眺めたり、読書などして意外と短く感じる。

昼前に高知はりまや橋に到着。バスから降りると、土佐特有のカンカン青い太陽の光が注いでいるが、秋晴れなので痛いような日差しではない。
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おなかが空いたので、ひろめ市場で昼食。平日なので人気店の前では満席だけれど、奥の場所は空席があり、「やいろ亭」で塩たたき定食と生ビールを注文。肉厚の塩たたきが美味。味噌汁もうまい。

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ひろめ市場から高知城へ。高知県立文学館を見学。

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高知ゆかりの文学者が多数紹介されているが、上林暁、大原富枝などの作品は「国会デジタルコレクション」でも読んでいる。

嶋岡晨の詩作に興味を持った。高知という町を離れた「離散者」がもつ故郷への愛憎が混じった詩がいくつか紹介されている。私自身、高知で19年生まれ育ち、離れて50年。高知という町と交わらずに生きてきた。老いると、昔の風景が懐かしくなるのだろう。

文学館からお気に入りの高知城北の道を歩く。観光客は石段から直截に天守閣を目指すので、この道は地元の人が散歩で歩いているくらいで人が少ない。
苔むした石垣の道は静寂だ。

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高校時代のガールフレンドと歩いた道。
不器用な潔癖さだけをもつしかなかった18歳の残像が、そこに残っているような錯覚を覚える。


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