今日、残業帰りに本屋に立ち寄ると、ちくま文庫の帯が「ヲヤジ2.0」ってなってる。
ちくま文庫はちょっとキッチュでそして古本っぽい。単行本が経年したから文庫本にしましたってところがないのが好ましい。
数冊、購入。でも「ヲヤジ2.0」って何だ?
[LINK] (禺画像])
村上龍の短篇「美しい時間 冬の花火」を読む。
村上龍の諸作品をけっこう読んでいるけれど、淡々とした作風のほうが好きだな。
「インザ・ミソスープ」とか「希望の国のエクソダス」、「寄生虫」よりは「69」とか「初めての夜 二度目の夜 最後の夜」などの作品が好きだ。
自他共に人生に恵まれているという74歳の老人が自死する。
友人でありパートナーであった54歳の主人公は、彼の自死の理由を考えていく。料理、風景、そして静かな時間。
心象風景の中で人は生きていくこともあるのだと感じる短篇。
例によって、食事シーンは美味しそう。
食とファッションはその人の文化であって,ないがしろにするもんじゃない。
ひさしぶりに「志のある料理店」で食事をしたくなった。
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